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【Salesforce活用ブログ】コンサルティングパートナーがSalesforceのリレーションを解説 第二回:積み上げ集計の代替パターン

作成者: ビズブースト編集部|2026/08/12 5:38
 
Salesforce の設計相談を受ける中で、
主従関係を検討している理由をお聞きすると、多くの場合は次の一言に集約されます。
「親オブジェクト側で集計したい」
主従関係を設定すると使える「積み上げ集計」は非常に便利な機能ですが、
第一回で解説した通り、実際の現場では
  • すでにレコードが存在している
  • 権限・共有設計の都合で主従関係が使えない
といった理由から、主従関係を選べないケースも少なくありません。
本記事では、
主従関係が使えない場合に、積み上げ集計をどう代替するか
という現実的な対応パターンを解説します。
 
 
 

なぜ主従関係が使えないケースが多いのか

主従関係が使えない主な理由は、次の3つです。
  • カスタムオブジェクトにすでにレコードが存在する
  • 子レコード単位で所有者・共有設定を分ける必要がある
  • 将来的に親子関係が変わる可能性がある
特に多いのが、

とりあえず参照関係で作成

→ データ投入

→ 集計が必要になった

という流れです。
この段階で主従関係に変更しようとしても、
Salesforceの仕様上、簡単には対応できません。

積み上げ集計でできることのおさらい

主従関係で利用できる「積み上げ集計」では、主に以下の集計が可能です。
  • 子レコードの件数
  • 数値項目の合計
  • 最大値・最小値
設計時に「これが使えないと困る」と感じる方も多いですが、
実務上は必ずしもリアルタイム集計が必要とは限らないケースも多くあります。
 

 代替パターン①:フローによる集計(最も現実的)

主従関係が使えない場合、
最も一般的で現実的なのが フローによる集計 です。
レコードの
  • 作成
  • 更新
  • 削除
をトリガーに、レコードトリガーフローを使って親オブジェクト側の集計項目を更新します。

メリット

  • 参照関係でも実装可能
  • 条件付き集計など柔軟な制御ができる
  • 標準機能のみで完結する
 

注意点

  • データ量が多い場合のパフォーマンス
  • 再計算タイミングの設計
  • フローが複雑化しやすい
積み上げ集計を「完全再現」するのではなく、
業務上必要な条件に絞って集計することがポイントです。
 

代替パターン②:レポート・ダッシュボードで割り切る

もう一つの選択肢が、
オブジェクト項目として集計値を持たないという判断です。
  • 入力チェックに使わない
  • 参照・分析が目的
といった場合は、
レポートやダッシュボードで十分なケースも多くあります。
「本当に項目として持つ必要があるのか?」
を一度立ち止まって考えることも、設計上とても重要です。

代替パターン③:日次更新・バッチ的な再計算という考え方

すべての集計をリアルタイムで更新する必要はありません。
即時性を求めない場合、次のような方法が現実解になります。

スケジュールトリガーフロー

  • スケジュールトリガーフローを使い
  • 1日1回、夜間などにまとめて再計算
日次集計や月次集計など、
経営指標・管理用データに向いています。

まとめ

主従関係が使えない場合でも、
積み上げ集計を代替する方法は複数存在します。
  • フローによる集計
  • レポート・ダッシュボードでの割り切り
  • スケジュールトリガーフローやバッチによる定期更新
積み上げ集計は便利な機能ですが、
集計を実現するための唯一の手段ではありません。
制約のある中で、
業務にとって最も現実的な方法を選ぶことが、
Salesforce設計における重要なポイントです。