今回は、「名刺取り込み機能(複数名刺対応版 / 簡易版)」を使いやすいようにカスタマイズした方法をご紹介します。
パッケージをそのまま使うだけでも十分強力ですが、自社の実務に合わせた「もう一工夫」を加えるだけで、現場の定着率とデータの綺麗さが劇的に変わります。
かなり肉厚な内容ですが、フローの設計テクニックが詰まっていますので、ぜひ最後までお付き合いください!
目次
1. 今回の主役「AI Smart Boost」とは?
2. 実務特化!今回実装した2つのカスタマイズ
- 🛠️ カスタマイズ1:簡易版へのキャンペーン紐付け & エラー防止ロジック
- 🛠️ カスタマイズ2:スマホで一発!新旧データの「見比べ&手直し確認画面」
3. ⚠️ 導入・テスト時に絶対知っておくべき「クレジット消費」の注意点
4. 🚀 今後の展望:要望があればアップデートしたいこと
5. まとめ:標準フローの工夫でAIはもっと活きる!
1. 今回の主役「AI Smart Boost」とは?
AI Smart Boostとは、
AI関連の便利な管理パッケージ(名刺取り込みやプロンプト連携など)がまとめて置いてあるポータルサイトです。
設定マニュアルとインストール情報が管理されており、難しいコードをガリガリ書かなくても、
このサイトから必要なパッケージをインストールし、プロンプトなどの簡単な初期設定を行うだけで、
さまざまな「AIエージェントを活用したさまざまな機能」が自社のSalesforce環境でサクッと利用できるようになります。
今回は、このサイトから導入した「簡易版名刺取り込み」の画面フローをベースに、現場の運用に合わせて2つの大きなカスタマイズを加えました。
本題に入る前に、今回ベースにしたパッケージについて簡単にご紹介します。
今回は、「名刺取り込み機能(複数名刺対応版/簡易版)」をインストールし、カスタマイズを行いました。
高価な外部ツールや複雑なApexコードを組むことなく、画面フローや起動プロセスの中に
「AIに文字を解析させる」「プロンプトを実行する」といったアクションをパーツとして組み込むことができます。
今回の「名刺取り込み機能」では、スマホで撮影した名刺の画像から、
AIが「姓」「名」「会社名」「部署」「役職」「住所」「郵便番号」などを高精度で構造化データとして切り出し、
Salesforceのレコードへ自動マッピングしてくれます。
2. 実務特化!今回実装した2つのカスタマイズ
パッケージをそのまま使うだけでもAIの読み取り精度は抜群ですが、
実務で使うためには「自社のマーケティング施策との連動」と「現場の使いやすさ」が必要でした。
そこで実装したのが以下の2つです。
🛠️ カスタマイズ1:簡易版へのキャンペーン紐付け
元々の簡易版は名刺を読み込んでリードや取引先責任者を作る(または紐付ける)シンプルなものでしたが、
マーケティングの効果測定をするために「取り込みと同時に、任意のキャンペーンメンバーに登録できる機能」を追加しました。
(逆に、複数取り込みの方は、最初からキャンペーンの設定ができるようになっていました。)
最初の画面にキャンペーンを検索して選べる選択肢(ルックアップでもOK)を追加したのですが、
もし、すでに過去のイベント等でそのキャンペーンに登録されているお客様だった場合、
そのまま「レコードを作成」をぶつけてしまうと、二重登録エラーでフローが強制終了してしまいます。
そこで、データの合流手前に「取得 ➔ 決定(分岐) ➔ 作成」のセットを組み込みました。
取得: 選ばれたキャンペーンに、そのお客様がすでに登録されていないか検索
決定: まだ登録されていなければ(Nullの場合のみ)次のステップへ進む
作成: 未登録の場合のみ、安全にキャンペーンメンバーレコードを作成する
エラーが出るたび、ハラハラしながらの設定でしたが、無事に解決、実行できました!
🛠️ カスタマイズ2:スマホで一発!新旧データの「見比べ&手直し確認画面」
複数名刺取り込みの方は、簡易版と違って、更新時のアクションがありませんでした。
データが既にSalesforceに存在していた場合(既存の取引先責任者やリード)、ただ名刺を紐付けるだけでは、
最新の「部署」「役職」「住所」の変更をキャッチアップできません。かといって自動上書きはデータの破壊が怖い……。
そこで、簡易版と同じようにデータを確認・修正して上書きできるよう、
画面を2列(セクション)に分割した手直し画面を新設しました。
左列(編集可能なテキスト箱)
初期値(デフォルト値)として、AIが名刺から読み取った最新の「部署」「役職」を表示。
右列(見るだけの表示テキスト)
現在、Salesforce側に登録されている既存データをすぐ横に固定表示。
4枚取り込んだ場合は、4回分この画面が表示され、それぞれ更新することが可能です。
⚠️ クレジット消費について
AI Smart Boostを介したAIの読み取り処理(StructAIze等)は、
実行するたびにパッケージ内のクレジットを消費します。
1アクション=💲0.1ドル
今回の名刺取り込みでは
名刺が2枚のとき: ループが2回転するので、中のAIアクションも2回動く
名刺が4枚のとき: ループが4回転するので、中のAIアクションも4回動く
枚数に応じてアクション数が増えていく形になると思います。
(実際の消費数は貴社のクレジットダッシュボードでご確認ください。)
※ファイルをアップロードする際に、アクションが動くので、
登録ボタンを押していなくてもクレジットが消費されることがあると思います。
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AI導入の壁を打ち破る!Agentforceの新価格モデル「Flex Credit」を徹底解説|Salesforce
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https://www.salesforce.com/jp/agentforce/ai-agents-roi-calculator/?utm_campaign=jp_cbaw
🚀 今後の展望:要望があればアップデートしたいこと
今回のカスタマイズで「キャンペーンの紐付け」は動くようになりましたが、運用していく中で現場から要望があれば、
次は名刺取り込み時に「キャンペーンの状況(ステータス)」の設定も挑戦したいと考えています。
現在はキャンペーンメンバーのステータスを一定の初期値で登録していますが、
イベントによって「出席・欠席」だったりと、キャンペーンごとに設定されている独自のステータスは異なります。
これを切り替えるためには、フローを「2画面構成」にして、
1画面目でキャンペーンを選ばさせた後、2画面目のドロップダウンでそのキャンペーン専用の状況を選択する仕組みが必要になります。
現場のフィードバックを見ながら、必要に応じてこの機能も追加していきたいです!
4. まとめ:標準フローの工夫でAIはもっと活きる!
「AI Smart Boost」という素晴らしいポータルサイトからパッケージを導入したことで、ベースとなるAI機能は一瞬で手に入りました。
そこに、自社の実務に合わせた少しの工夫(フローのカスタマイズ)を加えてあげるだけで、現場の入力ストレスを減らしつつ、
データの鮮度を100%最新に保てる最強のツールに進化させることができました。
皆さんの組織でも、名刺取り込みやAI連携をステップアップさせる際の参考になれば幸いです!